2016年世界選手権 練習日
今回の大会では、アキュラシー種目はホテルの近くのサッカー場で行い、ディスタンス種目を7km程離れた飛行場で、と2会場を使い分けます。そのためか大会会期も通常の3日間から4日間と1日多いスケジュールです。ディスタンス種目が練習できるのは今日だけ、と、ホテルから会場にタクシーでいきました。飛行場だけあってだだっ広い空間です。木もないが故に日陰もない。真夏の炎天下での練習です。そんな物好きは流石にそれほど多くなく、オーストリアのエレナ、スイスのマーカス、がほんのチョットだけ練習というか調整に来ましたが、他は…。我々日本チームは7種9種の調整です。ベアリングを洗ってきただけのリールにオイルを挿して、今回の気候にあわせたブレーキブロックを見つけます。トラブルがあっても対応できるようにスペアのリールも調整します。
午後3時を回ったところで流石に、もう帰ろうか、ということになり帰り支度を始めたところでドイツチームが会場の確認にやってきました。突然の襲来、我々の道具を興味深げにチェックしていきます。何度も見ているのですが、まだまだ珍しいようで、片付けているのだというのにも関わらずロッドを振ってみたりリールを回してみたりと。こちらも昔から知ってる面々ですので今更隠すことなど何もなくで、好きなようにさせておきました。7種のリールの軽さにはみんな驚いていました。
帰りのタクシーをよんでもらおうと隣接のバーに行ったら、そのドイツチームが一休みしていました。我々も水分補給をしながらタクシーを待とうとしたら、固定電話が壊れているので電話できない、と! ダメ元でドイツチームに聞いてみたところ、大丈夫と快諾してもらい、無事ホテルに戻ることができました。
ホテルに戻ってみたら遊びに行っていた他国の選手と合流。チェコの若手のヤンとカレルに頼まれていたリールとかを渡すから部屋まで来るように伝えた所、やってきた彼らの手にはお土産と乾杯用のアルコールが2本。スピリッツの国、51度のりんごから作ったカルバドスみたいな酒。夕方からいきなり「EV0(ゼロ種目)」が始まっちゃいました。カレルと意気投合したのは加登選手。その楽しさは翌日まで「残った」みたいです、というか、かなり二日酔いで…。お見せできない写真が沢山あるとかないとか、のようです。