JSC×KEN-CUBE 岡崎大会2021 開催報告
まず初めに、今大会にご参加いただきました選手の皆様のご協力、そして会場の準備から美味しい料理まで注力してくださった杉坂研治さんとご家族の皆様に、心より御礼申し上げます。
今年も緊急事態宣言や蔓延防止措置の為、なかなかキャスティング大会を開催する事が出来ない中、キャスティングフリークの熱い想いと世間とのタイミングが合い岡崎大会を開催する事ができました。
フライカテゴリーの全種目が開催されるのも岡崎大会の魅力の一つ。しかしそれ以上に日本全国からキャスティングフリークが一堂に会する事こそが最大の魅力ではないでしょうか。その為、日照時間が短い時期ではありますが、より多く大会を楽しんでいただける様、決勝進出者を8名とさせて頂きました。
『決勝でお会いしましょう!』大会開催が決まってからSNS上ではこんなワードが交わされる様になりました。日頃の練習の成果を発揮したい気持ち、熱く競う楽しみ、久しぶりに会う仲間への想い。そんなワクワクが大会前から沢山伝わりました。
当日は試合の数だけドラマがありました。遠くは鹿児島から初参加されたお二人の、風に翻弄されながらも繰り出した素晴らしいループや、杉坂友太郎選手の刻む戦略、鉄人の二冠など。見ているだけでもワクワクドキドキする選手達のキャスティング。その中でも今大会の中心は関西のおっちゃんこと瀬戸口選手でした。
瀬戸口選手は数々の大会で栄えある成績を収め、昨年の岡崎大会スペイ18ftでは予選を60mオーバー、決勝を1投目で決着させてしまうという所謂『バケモノ』。
そんな無敵なおっちゃんは数ヶ月前、突然の病によりキャスティング競技を中断せざるを得ない状況に陥りました。その日から今大会まで、どれだけ人並外れたリハビリの日々を乗り越えたかは、医者が驚いたというのだから想像に難くありません。
スペイ15.1ft決勝。
ロールされた竿から弾きだされたループは、静かにヤーンを遠くに届けました。
予選1位通過、決勝2位。銀メダルの獲得です。そこにいた全員が自分の事の様に喜びます。
『事実は小説より奇なり』
沢山の祝福が飛び交う中、おっちゃんは自分の足でゆっくり表彰台に登りました。バケモノが、帰ってきてくれました。
私達が楽しんでいるキャスティング競技はやればやるほどキャスティングテクニックがついていきます。場数を踏めば踏むほど勝つ為の戦略も見えていきます。スキルアップの楽しさや、単純に競い合う楽しさもあります。
しかし、何より一度試合をした者同士は友と呼べる存在となります。だからこそ全国にいる友に会うべく、そんな大会がこの岡崎大会だと思っております。
是非多くの皆さんのエントリーをお待ちしております。
それでは決勝でお会いしましょう! 大会結果はこちらから