世界選手権2013 バンケットの前に
加登選手の5種決勝の1投を最後に、今年の世界選手権の全ての競技は終わりました。3日間に渡るすべての種目が終わったのです。練習を含めると都合5日間、Halleの地で互いの技を競い合った今年の世界選手権のプログラムが終了しました。決して天候に恵まれたという訳ではない今回の大会。終わってみればあっという間、にしか感じられない大会ですが、その内容は思い返すと思い返すだけ、奥の深い大会内容だったと思えてなりません。自分の視点から見たポイントとしては、大きく分けて3つ、あげられると考えます。
審判としてどのように大会を円滑に運営していくのかと
今回の審判長は、盟友OlafとHelmutの2人。地元開催ということもあり、彼らに運営が任されました。昨年のThorgeirとは少し流れが違います。また、彼らと一緒にずっとやっているドイツの審判団が「当たり前」のようにこなすことに対し、国際審判としてどのように立ち振る舞うべきなのか、当初戸惑ったこともありましたが、第3コートの主審としての役割については、会長のKurtからの協力要請に十分応えられるだけの役割を担えたと自負しています。しかしそれは、自分だけの技量で成し遂げたわけではありません。一緒に第3コートを担当した二人のドイツ審判団、そして他のコートの審判団のみんなとの連携があってこそ成し遂げたことだと考えています。
審判団の結束、連携
コートビルダーとして活躍するチームがいること
直接の競技には関係のなさそうなところでも予め準備がなされている、どうすれば大会が円滑に進められるのか、というようなことが、事前にきっちりと考えられているのだ、ということがどれだけ大事なのか、ということが、今大会に関わってみてはっきりとわかりました。昨今の日本の運営とは、今回出場した代表選手のスコアの違いとは比べ物にならないほど、『決定的に違う運営側のレベルの差』を、感じずにはいられませんでした。自分も含め、誰もがボランティアで参加しています。その参加している誰もが、楽しんで、いい思い出を作って帰ることができ、また手伝いたいと思えるような環境作りができていて、それが楽しくてみんな集まっているのだ、ということを強く感じつことができた次第です。
このような大会運営は、ドイツチームできて我々にできない訳はありません。実際、ほんの5年前の大会では十分できていたことですし、今も各地で開催されている大会では、当たり前のように行われていることです。残念ながら大会の回数も減り続けていますので、そろそろこの辺をソコリとして、後は増やしていくだけに方向転換したいと、今回の世界選手権から帰国して強く思う今日このごろだったりいたします。
さて、次こそが最後の種目(?)、バンケット、です。
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