Tallinn 大会前日
世界選手権開催前日
世界選手権の公式日程としては、前日からがオフィシャルになる。近隣のチームは前日入り、というケースが多い。早くから入ってくるのは、大体がスイス、オーストリアチーム。まずはこのへんのチームから挨拶をはじめ、開会式直前に入ってくることの多い、東欧諸国とは最後に挨拶、というのがパターン。この前の日に4時間、Thorgeirのレクチャーを受けた我々は、この日の午前中に実施のレクチャーを受けることになっていた。実際に練習している人たちにも手伝ってもらって、ジャッジの方法、的に対する立ち方、などの講習を受けることになっていた。先乗りしている選手たちの多くは、朝早くから練習に自力で向かったようす。タクシー、路線バス、いろいろと行き方はある。何しろ歩いてもかえって来れる距離ではあるのだ(20分弱かかりはするが)。集合時間のちょっと前に、通信用のSIMカードを買いに出かけた。事前に調べておいた、elisaというキャリアのカードを使うと、安価にスマホでの通信ができるとのことだったので、とりあえず1枚購入しよう、というのが目的だった。結果これがあったお陰で、大会会場からFacebookでの速報更新などが可能になったものだった。待ち合わせ時間ぎりぎりにホテルに戻って、国際審判団と合流し大会会場に向かう。会場ではすでに各国の選手たちが練習を始めていた。
熱心な審判講習
審判講習はアキュラシー種目を中心に進行した。それぞれの種目のポイントを実技を交えながらThorgeirは解説をしてくれる。そして常に言葉の端々に念を押すかのように付け加えるのが『疑わしきはヒット』ということだった。審判の仕方を学んでいる途中だったとはいえ、代表選手たちが真剣に投げる投擲をターゲットの近くでまじまじと見る機会など、あまりなかったため、そのプラグの軌道、フライの当たり方等々、日頃、見ることができないことからいろいろと発見できたことは、今後の自分のキャスティングにおいて非常にプラスになったことは間違いない。Henryの低弾道軌道のプラグが飛んでいるときの状態、クロアチア勢が投げるプラグの勢いの制動のタイミング、チェコの飛行軍団が作り出すビデオでは写しきれない勢いのあるループの数々などなど。それらをベストポジションで見ることができるのだから、これからの大会期間中の審判が楽しみなってくる、というものだ。
市庁舎でのセレモニー
朝から練習していたヨーロッパ勢や観光を終えてた午後3時過ぎ、夕方から予定されている市長主催のカクテルパーティに参加するためホテルに戻ることにした。当然、バスなど用意されているはずもなく、ぶらぶらと歩いて帰ることにする。旧市街の市庁舎で行われたカクテルパーティは、Tallinnでの世界選手権開催を歓迎してくれる、Tallinn市長や関係者の方々からの挨拶があり、ICSF会長のKurtからの返礼や、大会主催者のAllanからの挨拶などがあり、立食形式のパーティに進む。会場となった建物の歴史は1400年代にまで遡る由緒ある建物のようで、今はレプリカが飾られているというが壁一面に施された美しいタペストリー、欧州では珍しい木彫り彫刻など、その歴史を感じさせる物がたくさん残されていた。
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