第11回JSCキャスティング大会結果です

2014年度のICSFカテゴリーの大会の締めとなる第11回JSCキャスティング大会が、10月26日に開催されました。
当日は昨年に引き続き、遠くオーストリアからICSFのHelmut副会長が、女子チャンピオンのAlenaを引き連れて参戦されました。去年、JCSFを設立した際にも来日していただきましたが、今年はメンバーを更にパワーアップさせての来日です。これをJCSFとICSFの強い絆の現れと言わず、なんと言いましょう。ICSFカテゴリーの大会を、年間二桁台の回数をこなすJCSFだからこそ、ICSFの信頼を得られているのです。
しかし、感謝ばかりもしてはいられません。女子チャンピオンに日本男子があっさり負けてしまった、というような不名誉は残すまい、と、迎える我々も気を抜けない戦いをすることになりました。今回Alenaが出場するのは、1〜5種。アキュラシーを3種目含むため、大差のない試合となる覚悟で、参戦した日本選手団。更には佐々木選手も女子として「明日は勝負です!」とガチンコで挑んだのでした。

2種と5種のディスタンス種目は、調子を上げてきている日本の選手たち、そこはパワーの差を見せつけて、の結果をたたき出しました。大会直前に痛風の発作に見舞われて、当日も足を引きずっていた岡本選手、5種では「いつものステップは痛くて踏めない」と、ロッドの下でプラグを回す「ヘリコプタースタイル」をぶっつけ本番で試して、結果それが当日のやや向かい風のコンディションを逆に味方につけて、よもやの優勝を勝ち取りました。「やばいぞ、みんな。痛風に負けちまうぞ」との声に、他の選手も煽られてしまったのかもしれません。その岡本選手、1種でも1人だけパーフェクトでこの日2つの金メダルを獲得しました。3種を得意とするHelmut副会長が、よもやの90点。この種目を制したのは、小田切選手でした。4種は3種のミスで火がついたのか、Helmut副会長が見せてくれました。残念ながら1つ外してしまったものの、見事95点。そして時間差で同ポイント95点でAlenaが続きます。日本勢は揃って2つ以上外してしまい、実力の差を見せつけられた次第です。

試合の途中で、2種を得意とするAlenaに、女子選手がレクチャーを受けていました。チェコで幼いころを過ごしていたAlenaは10歳の頃からキャスティングをはじめ、優れたコーチたちに基礎を叩きこまれたようです。その彼女が教えた息子のChristianは、すでに世界のトップクラスの仲間入りを果たしています。ティーチングも上手なAlenaからのレッスンは、短時間ではありましたが、的確にポイントをついてくるものでした。

大会成績はこちらです。20141026_jsc11th-2(←修正版です)

JCSFでは、このような交流の場をできるだけ数多く持っていきたいと考えています。それは海外から選手を受け入れることだけではなく、日本国内においても、まだキャスティングスポーツを体験したことのない地域での練習会の開催、イベントへの参加、などを通じて、多くの方々にこのスポーツをご紹介できたら、と考えています。そして、それは設立初年度の2014年だけでも、数多くのタッチ&トライイベントに関わってまいりました。2015年も、今年以上に活躍したいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
Helmut副会長とも、来年度以降の展開について、今回もまたたっぷりと話し合う時間をとることができました。積極的に大会を開催して、体験イベントを通じてキャスティングスポーツを広めようとしているJCSFを高く評価してくださっています。ICSFとの連携も2015年度は、ますます強くなっていくことでしょう。

来年度の更新登録も本日からスタートいたします。早めの手続き、どうぞよろしくお願いいたします。