アンダーハンド振り子投げのススメ

アンダーハンド振り子投げのススメ

Webサイトリニューアルにあたり、今まで以上に情報発信を恒常化することで、キャスティングスポーツの抱える敷居の高さを下げて行きたい、と考えます。「1日1記事」今日で終われば三日坊主ですが、できるところまで頑張ります。

はじめの1投?

「キャスティングスポーツ」が今ひとつ盛り上がらない。その原因のひとつは、敷居の高さ、というか、何をすればいいかわからないから、始めることができない、というところにあるのでは、と常々考えています。その敷居の高さの原因について、考えてみました。

「キャスティングスポーツをはじめたきっかけは?」

日本でキャスティングスポーツを始める方は「2種フライ片手投げ距離種目」をきっかけにした選手が多く見受けられます。今までしていた「フライフィッシング」を入り口にしてはじめられた方です。他も7種・9種の「プラグ両手投げ距離種目」をメインにされている方々は、砂浜からの投釣りやサーフキャスティングを入り口にされた方々です。このような場合は、自分の釣りのスタイルから競技を始めるといったルートで参加されて来ています。
一方、欧米ではキャスティングスポーツを始めるときに『初めてロッドとリールを持った』という「キャスティング・ネイティブ」がほとんどです。そして、そういう彼らが、まず最初に手にする道具で練習を始めるのは、3種スピニング正確度アレンバーグ種目からだそうです。

3種スピニング正確度アレンバーグ種目

チェコから日本に留学に来ているMilosさんは、ジュニア時代にチェコのキャスティングクラブで活躍していました。昨年の日本選手権に参加されたときは「10年ぶりに投げる」とのことでしたが、三つ子の魂百まで、の諺の通り、カラダは忘れていない感じでした。
そのときに子供の頃の練習方法を聞いてみたところ、最初は振り子投げでひたすら真っ直ぐに投げる練習をしたそうです。真っ直ぐ投げられるようになって初めてターゲットを狙う練習に切り替えて、それができるようになってからのオーバーヘッドキャスティング(ペンデュラムキャスト)を教えてもらえるのだそうです。クラブという集まりがあるだけでなく、初心者が進むべき道筋がきちんと体系化していることが、世界選手権常勝チームを作る下支えになっているのでしょう。

基本中の基本を身につけるということ

真っ直ぐに投げることは、アキュラシー種目でもディスタンス種目でも、基本中の基本です。ロッドを使いこなすための基本をまず身につけることを覚えるための指針こそが、真っ直ぐに投げることなのです。ロッドを真っ直ぐに振る、ロッドの反発を活かして飛ばすことができるかなどは、行き詰まったときに見直すチェックポイントです。フライから初めた方々も、サーフから入られた方々も、是非アンダーハンド振り子投げからアキュラシー種目に挑戦してみてはいかがでしょうか? きっとディスタンス種目でも効果が出てくることでしょうから、是非!